
2016年06月11日
【開催中】福山敬之 日本画展
みなさん、こんにちは
梅雨入りということですが、
意外にさわやかな日々が続いていますね。
今のうちに衣替えを済まして
家中の冷房器具のホコリをはらって・・・と
「やるべきことリスト」はたくさんあるのですが、
結局何かが終わっていないまま
雨が降り続く日々を迎えてしまうのが
毎年のこととなっています・・・。
さて、わたむきホール虹美術ギャラリーでは
夏の始まりにふさわしく
緑が印象的な数々の風景が描かれた
日本画の展覧会が行われています。
福山敬之 日本画展
「風景 日野」
6月9日(金)~7月3日(日)

今回作品を出展してくださったのは
東近江市在住の日本画家
福山敬之(ふくやま たかゆき)さんです。

嵯峨美術短大で日本画を学び
その後約25年にわたり画家として
自らの作品世界を追求してきた
福山さん。
2013年にはアメリカ・ミシガン州と滋賀県の
芸術交流展
「Art from the Lakes」の開催にあたり
中心的役割を担われました。
福山さんは、いつも風景画を
描いているそうです。
福山さんの画に描かれた風景はすべて
独特の静謐をたたえ、
清浄な空気に満たされている印象を受けます。

(ミシガン州のオーヴィッド村の風景を描いた作品)
「描きたいと思った風景に出会ったときの思いを、
どうすれば表現できるか日々挑戦している」
という福山さんの眼と心が
どんな風に目の前の世界をとらえているか
少しだけお話を伺うことができました。
―今回は日野の風景を
いくつか描いてくださったんですね。
・・・この景色は・・・?

(福山さん)「北畑口の方からこっち
(わたむきホール虹方面)を
見ている道なんですけど。
地平線の方に、わたむきホールがあるんですよ」
(注:画の中にホールが描いてあるという意味ではないのです。)

(日野町在住の皆さんは、あの場所か!と、ぴんとくるかもしれません)
「この日は、住んでいる東近江市の平田から
日野まで歩いてきたんです。20kmぐらい」
20kmという距離に驚きながら、
同時に納得もしてしまうのは
福山さんが描いた風景がどれも
“車だったらたぶん通り過ぎている”と
思うような、ごくさりげない場所にあるせいです。
こういった風景は、歩く速度でなければ
きちんと眼に入ってこないという気がします。

(日野町のTさんのお宅を、田んぼ越しに見た風景。
三角形のお家がさりげなくも印象的)
―日野の風景を描かれて、
何か感じられたことはありますか?
「やっぱり、僕の住んでいる平田とは
日野は違う文化圏だということを感じますよね。
絵を描きながらそういうものを探索する楽しみが
ありますね」
―どういったところが違うと思われますか。
「それがわかるところまで踏み込めて
いないですけど。
でも、風景ににじみ出ているものがある。
そこに住んでいる人のリアリティというか・・・」
“住人たちがそこに暮らすリアリティが
風景ににじみ出る”
福山さんは、非常に印象的な言葉で
その土地の“個性”や“風土”と
呼ばれるもののことを表現されました。
「日野町は・・・ほいのぼりとか日野祭とか
伝統が色濃く残っているでしょう。
一方、オバマ大統領が先日初めて広島を訪れ、
被爆者の方と言葉を交わされるなど
世界的な歴史の流れというものがあって。
だけど日野町では、
そういう世界的な流れとはまた全く別に
時間が流れ、人が生まれたり亡くなったり
しているような感じも受ける。
そういうところが、何か自分と
波長が合うような気もしますね」
自分の画はまだ道半ば、という感じです。
本当にいい画は、見た後に
早く家に帰って自分も何かしなきゃ、
という気を起こさせるものですから。
僕の画はまだそこまでいっていないかな・・・。
そう話される福山さん。
しかし、福山さんの画を
眺めているときの感覚は
かぎりなく、実際の風景を
見ているときのものに近いと感じます。
山や海をただ見るのと同じように
目に映るものに過剰な意味を求めずに
時間を過ごせる、というような。
そういった作品の存在は
今のこの時代にとって、
とても貴重なものだと思われるのです。

(蒲生地区に実在する風景を描いた作品「蒲生」)
画家の筆による、深呼吸したくなるような
いくつもの風景に囲まれ、
静かで充実した時を過ごせる展覧会です。
ぜひ、会期中にお越し下さい。
(6月14日(火)・21日(火)・28日(火)は休館日です)
梅雨入りということですが、
意外にさわやかな日々が続いていますね。
今のうちに衣替えを済まして
家中の冷房器具のホコリをはらって・・・と
「やるべきことリスト」はたくさんあるのですが、
結局何かが終わっていないまま
雨が降り続く日々を迎えてしまうのが
毎年のこととなっています・・・。
さて、わたむきホール虹美術ギャラリーでは
夏の始まりにふさわしく
緑が印象的な数々の風景が描かれた
日本画の展覧会が行われています。
福山敬之 日本画展
「風景 日野」
6月9日(金)~7月3日(日)

今回作品を出展してくださったのは
東近江市在住の日本画家
福山敬之(ふくやま たかゆき)さんです。

嵯峨美術短大で日本画を学び
その後約25年にわたり画家として
自らの作品世界を追求してきた
福山さん。
2013年にはアメリカ・ミシガン州と滋賀県の
芸術交流展
「Art from the Lakes」の開催にあたり
中心的役割を担われました。
福山さんは、いつも風景画を
描いているそうです。
福山さんの画に描かれた風景はすべて
独特の静謐をたたえ、
清浄な空気に満たされている印象を受けます。

(ミシガン州のオーヴィッド村の風景を描いた作品)
「描きたいと思った風景に出会ったときの思いを、
どうすれば表現できるか日々挑戦している」
という福山さんの眼と心が
どんな風に目の前の世界をとらえているか
少しだけお話を伺うことができました。
―今回は日野の風景を
いくつか描いてくださったんですね。
・・・この景色は・・・?

(福山さん)「北畑口の方からこっち
(わたむきホール虹方面)を
見ている道なんですけど。
地平線の方に、わたむきホールがあるんですよ」
(注:画の中にホールが描いてあるという意味ではないのです。)

(日野町在住の皆さんは、あの場所か!と、ぴんとくるかもしれません)
「この日は、住んでいる東近江市の平田から
日野まで歩いてきたんです。20kmぐらい」
20kmという距離に驚きながら、
同時に納得もしてしまうのは
福山さんが描いた風景がどれも
“車だったらたぶん通り過ぎている”と
思うような、ごくさりげない場所にあるせいです。
こういった風景は、歩く速度でなければ
きちんと眼に入ってこないという気がします。

(日野町のTさんのお宅を、田んぼ越しに見た風景。
三角形のお家がさりげなくも印象的)
―日野の風景を描かれて、
何か感じられたことはありますか?
「やっぱり、僕の住んでいる平田とは
日野は違う文化圏だということを感じますよね。
絵を描きながらそういうものを探索する楽しみが
ありますね」
―どういったところが違うと思われますか。
「それがわかるところまで踏み込めて
いないですけど。
でも、風景ににじみ出ているものがある。
そこに住んでいる人のリアリティというか・・・」
“住人たちがそこに暮らすリアリティが
風景ににじみ出る”
福山さんは、非常に印象的な言葉で
その土地の“個性”や“風土”と
呼ばれるもののことを表現されました。
「日野町は・・・ほいのぼりとか日野祭とか
伝統が色濃く残っているでしょう。
一方、オバマ大統領が先日初めて広島を訪れ、
被爆者の方と言葉を交わされるなど
世界的な歴史の流れというものがあって。
だけど日野町では、
そういう世界的な流れとはまた全く別に
時間が流れ、人が生まれたり亡くなったり
しているような感じも受ける。
そういうところが、何か自分と
波長が合うような気もしますね」
自分の画はまだ道半ば、という感じです。
本当にいい画は、見た後に
早く家に帰って自分も何かしなきゃ、
という気を起こさせるものですから。
僕の画はまだそこまでいっていないかな・・・。
そう話される福山さん。
しかし、福山さんの画を
眺めているときの感覚は
かぎりなく、実際の風景を
見ているときのものに近いと感じます。
山や海をただ見るのと同じように
目に映るものに過剰な意味を求めずに
時間を過ごせる、というような。
そういった作品の存在は
今のこの時代にとって、
とても貴重なものだと思われるのです。

(蒲生地区に実在する風景を描いた作品「蒲生」)
画家の筆による、深呼吸したくなるような
いくつもの風景に囲まれ、
静かで充実した時を過ごせる展覧会です。
ぜひ、会期中にお越し下さい。
(6月14日(火)・21日(火)・28日(火)は休館日です)