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 › わたむきホール虹ブログ › 美術ギャラリー › 【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展

2015年03月21日

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展

みなさん、こんにちは!
春ですねiconN10。気温が上がるのにきっちり比例して、
外を行く人々の服装がカラフルになるのが楽しいです。
「寒の戻り」というものもありますが、
多少戻ってもそのうち必ず暖かい日がやってくる。
そう思えるだけでなんだか心強いですよね。

そんな気持ちのいい春の日に、
ぜひわたむきホール虹まで足を伸ばして
ご覧になっていただきたい展覧会が
現在、美術ギャラリーにて開催中です。

ぱふ ワイヤークラフト展
~湖国の風景・異国の風景~
ワイヤーで風景を描きました~

3月19日(木)~4月5日(日)

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展


アイアンワイヤー(鉄ワイヤー)の特性と質感をいかし、
ワイヤーの線で印象的な風景や植物などを描いた作品を
制作する作家、「ぱふ」さんの展覧会です。
そして今回は賛助出品として、
2002年にこの美術ギャラリーに出展いただいた
澤井泉源(さわいせんげん)さん制作の
“古材で作った家具”も同時にご覧いただけます。

「ぱふ」さんと澤井さんのお写真はこちら

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展
(右が「ぱふ」さん、左が澤井さん。澤井さん制作のテーブルセットで談笑中)

まずは「ぱふ」さんに、
大人の女性の心を間違いなく一瞬でつかんでしまう
素敵なワイヤークラフト作品についてお話を伺いました。
ちなみに、「ぱふ」さんは作家活動の際のお名前を
「ぱふ」で統一していらっしゃるので、
記事中でも「ぱふ」さんとお呼びいたします。

また、「ぱふ」さんはこのわたむきブログと同じ
滋賀咲くブログに近況を綴られています。

ギャラリーに来られる予定も掲載されていますので
こちらもぜひのぞいてください!point_7

Paf's WIRE★CRAFT
http://paf.shiga-saku.net/



―本当に可愛い作品ですね…。
「ぱふ」さんの作家活動としては、
“ワイヤーで風景を描いた作品を制作されている”
で、よろしいんでしょうか。―


「ぱふ」さん「はい、ワイヤーで風景を作っています。
今回は日野町での展示ということで、
『日野の風景』を作ってみたんです」


―あっ、綿向(わたむき)山ですね。-

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展

「そうなんです。
それと、ここが“わたむきホール虹”なので
虹を入れました」


ワイヤーの線だけで日野町のシンボル“綿向山”、
そして“虹”まで描けてしまうことと、
何気ないようでいて細部まで美しく仕上げられた
作品のたたずまいに見入ってしまうばかりです。
でも、どうして「ワイヤーで風景」を?

「最初は盆栽用のアルミワイヤーで
カゴなどを作っていたんですね。
それが、あるとき鉄の細いワイヤーに出会ったことで
風景の額を作るようになったんです」


鉄のワイヤーを触っているうちに「ぱふ」さんはふと、
“あ、これで木を作ってみたいな”と
思われたのだそうです。
ワイヤーで何かを作られる方の中には
溶接技術を使う方もいらっしゃるそうですが、
「ぱふ」さんは「ペンチ1本で作りたいなと思って」

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展


―でも面白いですね。「線」で何かを表現したいと
思うとき、例えばドローイング(線描)を選ばれる
方もいらっしゃいますし…-


「あっ、私はもう『ワイヤーありき』なので。
ワイヤーがあって、何かを作ってみたいと感じるんです。
私は絵心はないんですけど、
ワイヤーを使うと、自分の思ったものが描ける。
ワイヤーで絵を描くように描いてみたくて」


今回「ぱふ」さんは、「季節の額」と題し、
12ヶ月をそれぞれの季節の植物などで表現した
小さな額のシリーズを出展してくださっています。

「植物の葉っぱや花の質感も、
ワイヤーで描くことによって、
思ったものが出せる気がするんですね」

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展

「ぱふ」さんのお話には
「ワイヤーありき」「ワイヤーで描くことによって」
と、何度も“ワイヤーという素材”のことが
登場します。
土、木、布、ガラス…世の中には様々な
“素材”がありますが、
ある1つの素材と、作家の方の出会いとは
本当に不思議なものです。
“その素材でないと、思う作品が作れない”
というのは
創作という行為が秘める、ひとつの神秘だと思います。



―(仕上がりを決め、目的に沿って作るというよりは)
 ワイヤーをなんとなく触っているうちに、
 いろいろアイデアが出てくるという感じですか?-


「そうです。あの、やってみてください(笑)
 本当に楽しいですから」


【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展
(これは、もともとカゴにしようと作りはじめ、途中で「雪の結晶」になった作品だそうです)

ところで、すでに見てきた作品の中に
ところどころ登場し、ワイヤーの造形物を
支えている“木の枠”。
これはもちろん…。

「木枠は、澤井泉源さんの作品です。
ある展覧会をきっかけに古木との出会いがあり
そのときから澤井さんとのつながりも生まれました」


「ぱふ」さんにとっては自在な素材であるワイヤーも
それだけしか使わない表現にはやはり限界があります。
古木はアイアンワイヤーの持つ質感にすっと馴染み、
同時に「ぱふ」さんの作品世界を
豊かに広げてくれるものだったそうです。

「このへんのオブジェ作品の木は、澤井さんが
『もう薪にくべるけど、欲しかったら取りに来い』って
言ってくださったのを急いで取りにいったもので(笑)」


【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展


「古材を見て場面が浮かんできたりもするんですね。
“物語のある風景”だと私は思っているんですけど」


―見る人がそれぞれに思う“物語”を
 重ねやすい作品だと感じます―


「そうですね、色とかがないから
 見た人が自由に思いを重ねてもらえるのかも
 しれません」



古材の話が出てきたところで、
ぜひ澤井さんにもお話を…、と仰る「ぱふ」さん。
なごやかにインタビューの交代が行われます。


澤井さん「あんまり難しいこと聞かんといてや」

―お聞きしません(笑)
…普段の制作としては、ここにあるもののように、
古材で家具などを作られているのでしょうか―


【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展

「まあ、そうやな。
“人が使っていた外にあるもの”の古材。
中にあるものじゃなくて。
(外に置いてあって使い込まれたものの)
汚い感じが好きなんです」


澤井さんのお家はもともと、茶道で使用する道具を
作られていたそうで、
その道具の中に、舟板の古材をほぼそのまま使用した
“舟板結界”というものがあり、
昔から、「古い舟板」が身近なものだったそうです。

「外にあるものって、雨やらいろいろなものに
さらされるから、いい材料で作られてるんやね」


また、銅管や銅板などの古い金属も収集され、
作品の中で使われています。

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展
(ペン立てへと生まれ変わった銅管。こんな机の上で仕事ができたら…)


「屋根の古い樋(とい)とかな、銅板や。
材料探しが一番大変。
外にさらされているもの…畑の端の板とか

(土を止めるために立ててある板のこと、でしょうか)
田んぼのところの川に渡してある板とか…」


―そういったものを見かけたら、
もしいらないのなら、譲ってほしいと
直接交渉される…―


「そうそう。だから大変」


今回、澤井さんはたくさんの「いすと机」を
ギャラリーに置いてくださいました。


「いすは座ってもらわなわからへんから、
ぜひ、いろんな人に座ってほしい。
人に座ってもらったり、さわってもらったりしたら
ものに艶も出てくるし」


古材のいすや机の木目に触れているうちに
自分が知る、「木で作られたもの」のことが
いくつも頭に浮かんできました。
明治の西洋建築だった小学校の校舎や
7月5日にわたむきホール虹で開催する
「オーケストラ・ムジカ・チェレステ演奏会」
ソリストの鈴木舞さんが使用される
“17世紀のヴァイオリン”のこと…。

思いついたままにお話ししたことに
澤井さんは興味深く耳を傾けてくださり、
こんなふうに仰いました。
「ものは、使われなあかんからね」


【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展



それぞれに違う素材を使って、
形も用途も異なる作品を制作されている
「ぱふ」さんと澤井泉源さん。
しかしお2人の世界は、
それとは気付かないさりげなさで、
とてもよく似た響きを奏でているようです。

ワイヤーと古材、どちらもそのままでは
“用をなさなければかえりみられない”
ものかもしれませんが、
素材の美しさと可能性を見抜いた作家の手で
何かに作り変えられたとき、
「とても大切なもの」へ価値が大きく転換します。

人が手で何かをつくること、
そうして作られた何かを大切にすること、
暮らしを良くするのはまさにその2つなのだと、
あらためて感じる展覧会です。

どうぞ、会場にてゆっくりとお過ごしください。

【開催中】ぱふ ワイヤークラフト展
(会場にはワイヤーとペンチが置かれています。澤井さんのテーブルセットに腰掛けて、ワイヤーでいろいろな形を作ってみてください!)


(3月22日(日)・24日(火)・31日(火) 4月3日(金)は休館日です)




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Posted by わたむきホール虹 at 17:55│Comments(0)美術ギャラリー
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