2014年02月11日
【開催中】寺田 輝世 絵画調七宝焼き展
みなさん、こんにちは
連日のオリンピック観戦で、寝不足の方も多いのでは?
日本の選手を応援するのはもちろん、
外国のアスリートの素晴らしいパフォーマンスにも
目を奪われますね。
あと、初めて名前を知る競技がたくさんあり、
とにかく新鮮で面白い
です。
さて、わたむきホール虹美術ギャラリーにて
現在開催中の展覧会をご紹介します。
寺田 輝世(てるよ)
絵画調七宝焼き展
2月6日(木)~2月23日(日)

“絵画調七宝焼き”の言葉通り、
日本各地の風景や花が絵のように焼き込められた、
七宝焼き作品の展覧会。
40点以上もの作品が、会場を彩っています。
しかし、どういった経緯で、
「七宝焼きで絵のような作品を作る」という
一見遠回りにさえ思えるような、
手の込んだ方法を選ばれたのでしょうか・・・。
その謎は、展覧会初日に奥様といらしてくださった
今回の出展者、寺田輝世(てるよ)さん
ご本人のお話によって解けたのでした。

(寺田さんご夫妻です)
―会場に並ぶ作品はとても綺麗ですが、
七宝焼きとはどんな風にできるのですか―
「七宝焼きのこの表面の色は、ガラスの粉ですね。
粉の色は300種類ほどあります。
1mmほどの厚さの銅板の上に、
粉を乗せ、窯で焼きます。
(出展している作品のような形に)仕上げるには、
5回ぐらい焼くことが必要ですね」
―思ったような色、仕上がりになるものですか?―
「そうですね、80%ぐらいは思った感じにできますよ。
もちろん陶芸と一緒で、全てがうまく焼き上がるわけじゃ
ないけれど」

(「水芭蕉」の花。どこか幻想的な作品です)
…ここまでは、私は寺田さんの作品を、
「個性的な七宝焼き」としてとらえながら
お話を伺っていました。
しかし、
「なぜ、七宝焼きでこのような作品を作ろうと
思われましたか?」
という質問をしてから、
お話は少しだけ意外な方向に展開します。
「あのね、私の家は父も、弟も日本画家だったのです。
私は長男ということもあり、
サラリーマンとして勤めていました。
引退後、自分が今更
絵を描いてもという思いだったのですが、
ある日七宝焼きで絵が描かれたものを見て、
これなら自分にもできると思ったんです」

(ひとつひとつの作品が宝物のように額に収められています)
つまり、寺田さんにとって、
七宝焼きは「ご自身の絵を描く方法」だったと
いうことなのです。
「七宝焼き用のガラス粉」は“絵の具”。
「半焼き」という手法で表面に独特の質感を出すなど、
感覚と経験で調整する微妙な焼き加減は、
“筆さばき”のようなもの。

(一番上は「赤富士」、右下のカラフルな絵は「富良野のラベンダー畑」
だそうです)
芸術への思いを胸に秘めながら、
「お兄さん」であるがゆえに、
その道を思い切り生きたい気持ちを飲み込んできた。
そんな切ない思いがこの個性的な創作手段の
理由だったのか・・・と思いました。
しかし、宝石のようにキラキラ光る「七宝焼きの絵」を、
眺めながらふと思いついた、“あること”。
最後にそれを寺田さんに質問させていただきました。
―油絵などの作品はどうしても
経年劣化をしますよね。
七宝焼きは劣化することはあるのですか?-
「いいえ、七宝焼きの作品は劣化しません。
半永久的にずっとそのままです」

大好きな絵を描けるその時を、
黙ってじっと最後まで待ち続けた「お兄さん」に、
神様は何よりも素敵な表現方法を
プレゼントされたのかもしれませんね。
ひとつひとつが宝物のように美しい作品たち。
ぜひ、ご覧になってください。
(2月12日(水)、13日(木)、18日(火)は
休館日です。)

連日のオリンピック観戦で、寝不足の方も多いのでは?
日本の選手を応援するのはもちろん、
外国のアスリートの素晴らしいパフォーマンスにも
目を奪われますね。
あと、初めて名前を知る競技がたくさんあり、
とにかく新鮮で面白い

さて、わたむきホール虹美術ギャラリーにて
現在開催中の展覧会をご紹介します。
寺田 輝世(てるよ)
絵画調七宝焼き展
2月6日(木)~2月23日(日)

“絵画調七宝焼き”の言葉通り、
日本各地の風景や花が絵のように焼き込められた、
七宝焼き作品の展覧会。
40点以上もの作品が、会場を彩っています。
しかし、どういった経緯で、
「七宝焼きで絵のような作品を作る」という
一見遠回りにさえ思えるような、
手の込んだ方法を選ばれたのでしょうか・・・。
その謎は、展覧会初日に奥様といらしてくださった
今回の出展者、寺田輝世(てるよ)さん
ご本人のお話によって解けたのでした。

(寺田さんご夫妻です)
―会場に並ぶ作品はとても綺麗ですが、
七宝焼きとはどんな風にできるのですか―
「七宝焼きのこの表面の色は、ガラスの粉ですね。
粉の色は300種類ほどあります。
1mmほどの厚さの銅板の上に、
粉を乗せ、窯で焼きます。
(出展している作品のような形に)仕上げるには、
5回ぐらい焼くことが必要ですね」
―思ったような色、仕上がりになるものですか?―
「そうですね、80%ぐらいは思った感じにできますよ。
もちろん陶芸と一緒で、全てがうまく焼き上がるわけじゃ
ないけれど」

(「水芭蕉」の花。どこか幻想的な作品です)
…ここまでは、私は寺田さんの作品を、
「個性的な七宝焼き」としてとらえながら
お話を伺っていました。
しかし、
「なぜ、七宝焼きでこのような作品を作ろうと
思われましたか?」
という質問をしてから、
お話は少しだけ意外な方向に展開します。
「あのね、私の家は父も、弟も日本画家だったのです。
私は長男ということもあり、
サラリーマンとして勤めていました。
引退後、自分が今更
絵を描いてもという思いだったのですが、
ある日七宝焼きで絵が描かれたものを見て、
これなら自分にもできると思ったんです」

(ひとつひとつの作品が宝物のように額に収められています)
つまり、寺田さんにとって、
七宝焼きは「ご自身の絵を描く方法」だったと
いうことなのです。
「七宝焼き用のガラス粉」は“絵の具”。
「半焼き」という手法で表面に独特の質感を出すなど、
感覚と経験で調整する微妙な焼き加減は、
“筆さばき”のようなもの。

(一番上は「赤富士」、右下のカラフルな絵は「富良野のラベンダー畑」
だそうです)
芸術への思いを胸に秘めながら、
「お兄さん」であるがゆえに、
その道を思い切り生きたい気持ちを飲み込んできた。
そんな切ない思いがこの個性的な創作手段の
理由だったのか・・・と思いました。
しかし、宝石のようにキラキラ光る「七宝焼きの絵」を、
眺めながらふと思いついた、“あること”。
最後にそれを寺田さんに質問させていただきました。
―油絵などの作品はどうしても
経年劣化をしますよね。
七宝焼きは劣化することはあるのですか?-
「いいえ、七宝焼きの作品は劣化しません。
半永久的にずっとそのままです」

大好きな絵を描けるその時を、
黙ってじっと最後まで待ち続けた「お兄さん」に、
神様は何よりも素敵な表現方法を
プレゼントされたのかもしれませんね。
ひとつひとつが宝物のように美しい作品たち。
ぜひ、ご覧になってください。
(2月12日(水)、13日(木)、18日(火)は
休館日です。)
Posted by わたむきホール虹 at 10:20│Comments(0)
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